2015年度IRISの活動
event
「堺で科学 サかイエンス2016」にて「子どもサイエンス・キャンパス」を開催しました
更新日: 2016年2月24日
日時 | 2016年1月31日(日) 9時半~16時 |
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場所 | ソフィア堺 4階 実験室1 |
テーマ | 芳香剤を作ろう~水でふくらむ不思議なプラスチック~ |
講師 | IRIS3名 |
実施回数 | 全5回 |
参加者 | 129名(幼児~小中学生) |
主催 | 堺市教育委員会 |
後援 | 大阪府立大学 女性研究者支援センター |
オリジナル芳香剤を作ることで、市販のゲル状芳香剤にも使用されている「吸水性ポリマー」の水分を取り込んでふくらむ性質を体験しました。
ビーカーに入れた水に食用色素を混ぜて色水を作成し、不思議な粉(吸水性ポリマー)に加えると、ポリマーが水を含んでふくらんでいきます。ガラス棒でよく混ぜて、好みの香料を入れるとオリジナル芳香剤の完成です。粉の正体を知らない子どもたちは、ごく微量の粉が色水を加えることによってどう変化するのか、わくわくしたり、水を含んでふくらみ、固まる様子に驚きの声があがりました。
今回は、ペパーミント、レモン、オレンジ、メロンの香りを用意しました。参加した子どもたちは、色水のイメージで香りを選んだり、好みの香りを混ぜてどのような香りになるのかも楽しみました。
実験の後、IRISより、不思議な粉の正体「吸水性ポリマー」が、水を吸うしくみや、日常生活で利用されている場面を紹介しました。子どもたちは保冷剤や紙おむつなど、身の回りに存在する吸水性ポリマーの性質やしくみを知ることで新たな科学への興味につながったようです。また、紙おむつを誤って洗濯した際に、塩と吸水性ポリマーを化学反応させ、水を含んでふくらんだ吸水性ポリマーを小さくする方法が浸透圧を利用したものであることを紹介したところ、実際に紙おむつを洗濯したことがある多くの保護者の方たちの感心する姿も見られました。最後に、吸水性ポリマーの吸水前と吸水後の違いを顕微鏡で観察しました。
アンケート結果
【参加者の声(子ども)】
- いつも使っているような身近なものにも、くふうがしてあると分かり、とてもよかったです。水を入れて、どんどんふくらんでいくようすがとてもおもしろかったです。
- お家でたくさん作りたいです。いいにおいで気に入りました!!
- ふくらむプラスチックで芳香剤は見た目も楽しく簡単でおもしろい企画でした。
- 塩だと思っていた物が、プラスチックだったことにびっくりした、またしてほしい。
- かんたんでとてもおもしろかったです。説明もわかりやすくとてもよかったです。
- あのちいさなこなが大きくなってビックリしました。
- たのしかったよ。
【参加者の声(保護者)】
- 子どもが興味をひかれるテーマで、自宅でも作りやすく科学にとりかかりやすいもので良かったと思います。
- 私も主人も文系なので、このような企画に参加できて、子どもにとってとても良かったと思います。科学に興味を持ってもらえたらうれしいです。
- 自分で芳香剤を作るという体験学習は、子どもにとってきちょうな時間になりました。子どももすごく楽しんでいて、また次回もどうようの実験があれば参加したいです。
- 今の小学校は2年生まで理科がなく、生活という授業なので、実験のような環境にふれさせてあげられたのはよかった。
- オムツを洗濯してしまった時に塩を入れるといいときいていたので、そのしくみがわかりました。
- (小6)女の子ですが、親の影響もあって理系分野にとても興味を持っています。将来、どんな仕事につけるのか?と疑問もあるようなので、どんな分野で活躍できるのか皆さんからお話をお伺いする機会があるといいなと思います。